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2.分数の割り算

なぜ分母と分子を逆にして掛算するの?
まずは図1を見て下さい。
図1:12リットルのタンクと3/2(1.5)リットルのボトルの図
図1
Dragonコーチは、今日の親善試合のためにスポーツドリンクの入った12リットルのタンク1つと、3/2(1.5)リットル入るボトルをたくさん持ってきてくれました。そこでDragonコーチは、ボトルに均等に分けようと言っています。

Novy君「嬉しいなぁDragonコーチ。でも12リットルを3/2リットルで分けたら12÷3/2で2人分しかないね。」
Snake君「バカだなぁNovyは。12リットルを1.5リットルで割ればいいんだから、12÷1.5と一緒だから8人分だよ。」
Selicaちゃん「確かに答えは8人分だと思うけど、12÷1.5を120÷15に通分してから計算するよりも12÷3/2=12×2/3と分数のまま計算した方が簡単よ。」
Novy君「そうだよ。ちょっと計算方法を間違えただけじゃないか!12÷3/2=2...あれ?」
Jason君「分数の割り算は分母と分子を逆にして掛け算にするんだよ。そうしろって先生に教わっただろ?」
Novy君「でもどうして分母と分子を逆にして掛け算にすればいいの?どうして?」
Jason君「うるさい!そういう決まりなんだよ。」
Novy君「どうしてなの?教えてDragonコーチ!」

割り算の2つの方法
何故、分数の割り算は分母と分子を逆にして掛け算にすればいいのでしょうか?実は割り算にはA÷C/Bを”そのまま分割する”方法以外にも”割合を変えずに分母を1にする”という方法があるのです。
まず最初にそのまま分割する方法を考えてみます。
図2を見て下さい。
図2:A÷C/Bをそのまま分割する方法の図
図2
図2の上の2つの数直線を見ると通常の割り算そのままの方法で答えを導いていることが分かります。ですが一番下の式は目盛りをうまく刻めないので正確な答えが分かりません。

ワンポイント1
掛け算と割り算の結果をその式から予想してみましょう。ここで言う予想とはその結果が元の数より増えるかどうかということです。
掛け算(P×Q=R)の場合(Q>0とする)
Q>1であればR>Pとなる。
0<Q<1であればR<Pとなる。
Q=1であればR=Pとなる。
割り算(P÷Q=R)の場合(Q>0とする)
Q>1であればR<Pとなる。
0<Q<1であればR>Pとなる。
Q=1であればR=Pとなる。
このことを知っていれば、式からあらかじめどのような答えになるのか分かるので、もし予想と違っていた場合には計算間違いに気づくことができます。

次に割合を変えずに分母を1にする方法を考えてみます。
例として図2と同じ式を解いてみます。
図3を見て下さい。
図3:割合を変えずに分母を1にする方法の図
図3
図3は図2とは違う方法で同じ答えを導いていることが分かります。つまり割合を変えずに約分させて分母を1にする方法は分母と分子を逆にした数で掛ける方法ということになります。
この分母と分子を逆にした数は元の数の「逆数」と呼びます。3/2の逆数は2/3で、5の逆数は1/5です。Aの逆数をA´とすると、A×A´=1の関係になります。つまり今まで”分母と分子を逆にする”と呼んでいたものは”逆数にする”と呼べることになります。

ワンポイント2
比で考えてみよう
図3の方法は比に置き換えて考えると分かりやすいと思います。
12÷3/2は12:3/2という比を求めることと同じです。比を求めるということはP:QのQが1の場合にPがいくつになるかということです。これを式に書くとP:Q=x:1のxを求めるということになります。
比の性質としては、それぞれ同じ量を掛けても割っても比は変わりません。例えばP:Q = 2P:2Q = P/3:Q/3という等式が成り立ちます。このことは分数でも当てはまります。分母と分子それぞれに同じ量を掛けても割ってもその割合自体は変わりません。図2は12:3/2をそのまま割り算にして求めた場合で、図3は3/2を1にするためにその逆数を掛けた方法であると言えます。式で書くと12 : 3/2 = 12×2/3 : 3/2×2/3 = 8 : 1となります。


あなたが悩んでいた理由
あなたが悩んでいた理由は何だったのでしょうか。それは多分、何が何でも図2の方法で割り算をイメージしていたからではないでしょうか。図3は図2とはまったく別の方法なのです。このことをしっかり意識すれば、図3の方法=逆数で掛ける方法をすんなり受け入れることができると思います。分数の割り算の場合図2の方法では限度があるので、この新しい割り算の方法を身につけるようにしましょう。

例題を解いてみよう
では例題1を解いてみましょう。

例題1  
[問題]
次の分数の割り算の答えをそれぞれ求めてみましょう。

(1)15 ÷ 5/3
(2)15 ÷ 9/11
(3)44/3 ÷ 9/10
(4)13 2/7 ÷ 3/5      ・・・13 2/7は帯分数です

・・・
・・・
・・・

[解答]
(1)15 ÷ 5/3  = 15 ×  3/5 = 9
(2)15 ÷ 9/11 = 15 × 11/9 = 55/3 = 18 1/3
(3)44/3 ÷ 9/10 = 44/3 × 10/9 = 440/27 = 16 8/27
(4)13 2/7 ÷ 3/5 = 93/7 ÷ 3/5 = 93/7 × 5/3 = 155/7 = 22 1/7

(2)、(3)、(4)は仮分数(分子>分母)から帯分数に変えています。この方がどのくらいの量なのかが把握しやすいためです。
また(4)の割られる数は帯分数ですので、計算しやすいように仮分数に変えています。

どうでしたか?”割合を変えずに分母を1にする”方法でうまくいきましたか?
もしうまくいかなければ、図3のように数直線を描いてひとつひとつていねいに計算してみましょう。

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Novy君「なるほど。割り算の方法は1つだけじゃなく、逆数を掛けても答えが求められるんだな。つまり12÷3/2は12×2/3と等しいから、24÷3は。。。あれ?何だっけ?」
Snake君「Novyは分数の割り算の前に普通の割り算を勉強した方がいいみたいだぜ!」
Jason君「ハハハ!やっぱりNovyはバカだなぁ。」
Novy君「ひーん。Dragonコーチーーー!」
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